MI5、イランの軍事施設標的化とAIのリスクを警告
· BehindLines 編集部
英国の国内情報機関MI5のケン・マッカラム長官によると、同機関の対テロ活動と外国国家による脅威への対処活動は、現在ほぼ同じ規模となっている。火曜日にロンドンで行った年次演説で示した見解の一つだ。MI5が扱う国家による脅威に関する案件数は、10年間で4倍になったという。
最大の敵対国はロシア、イランはより大胆な標的へ
MI5長官は、ロシアを最大の敵対国と位置付けている。モスクワはNATOとの武力紛争には至らない範囲で、犯罪者に報酬を払い、サイバー攻撃、破壊工作、偽情報を組み合わせたハイブリッド戦争を進めているとされる。ウクライナ侵攻以降、ロシアの情報要員が約1,000人追放され、そのネットワークは弱体化した。ロシアは通常、こうした攻撃への関与を否定している。
長官によれば、今年の大きな変化はイランにある。同国は軍事施設など、防護の厳しい標的を狙うようになったとされる。テヘランに関連する事件で1年間に50人以上が逮捕され、多くの事件ではユダヤ人コミュニティーが標的となっていたという。記者団に対し、米軍の爆撃機が運用されるフェアフォード空軍基地の近くで9月末に起きた事件は「唯一のものではない」と述べた。アンディ・バーナム首相は、革命防衛隊によるものだと「ほぼ確実に」考えている。7人が逮捕された後、保釈された。DWによると、バンの中では使用可能な爆発物は見つからず、可燃物だけが発見された。ガーディアン紙は、まだ誰も訴追されていないと伝えている。
極右と人工知能
4月に「深刻」へ引き上げられたテロの脅威には、極右も関係している。MI5は、反移民や反イスラムの不満がテロの意図へ移る事例が増えており、オンラインで過激化した非常に若い人々に多いとみている。ケン・マッカラム長官はさらに、AIが個人に合わせた宣伝を作り、ハッカーの能力を高め、ドローンを用いるものを含むテロ攻撃の準備を助ける可能性を警告した。AIが生物兵器の開発を容易にするリスクは「まだ現実化していない」と述べ、MI5がAI脅威評価センターを立ち上げたと発表した。