英国の外来ザリガニ、目立たない種が過小評価されている?
· BehindLines 編集部
英国であまり研究されてこなかったナロークローザリガニ(Pontastacus leptodactylus)は、よく知られた侵略的外来種のシグナルザリガニと同じくらい、獲物に影響を与える可能性があります。リーズ大学のチームが2026年7月3日に学術誌『Biological Invasions』で報告し、Phys.orgが11月5日に一般向けに紹介しました。
実験の内容
筆頭著者のJames Hodson氏と、Matthew Harwood氏、准教授のJosie South氏らは、9、12、17、22℃の四つの水温で二つの種を比べました。実験室で、在来の小型甲殻類Gammarus pulexを獲物に、獲物の密度ごとに1匹がどれだけ食べるかを測定しました。どちらの種もすべての水温でこの獲物を盛んに捕食しました。研究者らはその後、この測定値を個体群の多さと組み合わせて「相対的な影響の可能性」を算出し、ナロークローザリガニでは約17℃まで水温とともに高まりました。
17℃が重要な理由
リーズ大学の発表によると、英国の止水域は夏に約15〜20℃になり、このピークに近い範囲です。著者らは、この種は現在も、より暖かい気候でも害を及ぼす可能性があると見ています。発表は、シグナルザリガニと違い、ザリガニペストを運ばないとも説明しています。野外の個体群については二つの情報源が食い違っています。リーズ大学の発表は、シグナルザリガニより通常小さいとし、論文は調査地点(ウェスト・ヨークシャーの貯水池とノース・ヨークシャーの小川)ではより多かったと報告し、著者はその結果が当該地点に限られると述べています。本記事は結論を示しません。
著者らの提案
定着した個体群の根絶は難しいため、チームは周辺の水域への拡散防止を優先しています。規制当局には、侵入の恐れがある種を事前に見つけ、この種の管理を見直すよう求めています。Josie South氏は、生物が温暖化にどう反応するかのデータが不足しているため、これまで無害と考えられた種に対して英国が無防備になると述べています。結果は四つの水温での実験によるもので、野外での測定ではありません。