豪準備銀行、政策金利を4.85%に引き上げ決定
· BehindLines 編集部 · 更新日
オーストラリア準備銀行(RBA)は11月3日、政策金利を4.60%から4.85%へ引き上げると決めた。適用は11月4日からで、採決は賛成6人、反対3人だった。以下では、この決定前に示された予想を振り返る。
銀行が利上げを予想する理由
予想は10月下旬、10月28日に第3四半期のインフレ統計が発表された後に出されたものだ。コモンウェルス銀行(CBA)によると、基調インフレ(トリム平均)は四半期で1.0%、前年比で3.7%上昇した。同行の予測に近いが、なお高すぎると評価されている。それまで据え置きを予想していたCBAは見方を改め、複数のリスクに備える「保険的な利上げ」だと述べている。金融メディアのinvestingLiveによれば、ANZとウェストパックも11月の利上げを予想している。CBAによると、市場は約90%の確率で織り込んでいた。
RBAのミシェル・ブロック総裁は、8月に特定したリスクの一部が現実となり、インフレは当時の基本シナリオより高くなる可能性が高いと述べた。挙げられた要因は、中東での紛争再燃に伴うエネルギー価格の上昇、人工知能投資ブーム、国内の供給能力の逼迫である。investingLiveによれば、ANZは、市場サービスのインフレが2024年以来最大の年間上昇を記録したと指摘している。
減速する経済
この状況には代償もある。CBAは、家計支出の鈍化、住宅価格の下落、住宅ローン新規貸出の減少、失業率の上昇を挙げる。ブロック総裁は、波及に時間差があるため、これまでの利上げの全面的な効果はまだ経済に及んでいないと述べた。前回の利上げは9月29日に全会一致で決まり、政策金利は4.60%となった。この決定と11月3日の賛否が分かれた採決は区別する必要がある。
その後は?
今後の見方は分かれている。CBAは12月と2月は据え置き、その後2027年に利下げの可能性があるとみるが、時期には大きな不確実性がある。ウェストパックは2月の利上げの可能性が高まっているとするが、主要シナリオとはしていない。investingLiveによれば、これらのシナリオは特に中東情勢に左右される。事態が悪化すればエネルギー価格が上がり、米国とイランの合意が成立すれば価格が落ち着く可能性がある。
誰に関わるか
貸し手が変動金利に今回の引き上げを反映すれば、対象となる借り入れのコストは増える。政策金利だけで個々の貸出金利や改定日が決まるわけではない。RBAは、経済が減速するなかでインフレを目標に戻すための引き締めだと説明している。