欧州の景況感、10月は悪化 一方で雇用の見通しは改善
· BehindLines 編集部
2026年10月、欧州の企業と家計の心理は2か月連続で悪化した。欧州委員会が10月29日に公表した調査によると、経済センチメント指数は0.6ポイント低下し、EUとユーロ圏のいずれも96.9となった。ただし動きは一様ではなく、雇用に関する見通しは改善している。
総合指数は低下
欧州委員会は、両地域とも指数が96.9ポイントに下がったと発表した。調査の詳細を伝えたトルコのアナドル通信によると、下押し要因は主に消費者(1.2ポイント低下)、小売(1.7ポイント低下)、建設(0.9ポイント低下)、サービス(0.7ポイント低下)である。製造業は例外で0.3ポイント上昇し、完成品在庫、過去の生産、輸出受注への評価が改善したことが寄与した。
家計の不安が拡大
消費者信頼感の速報値は、EUで1.2ポイント低下してマイナス17.3、ユーロ圏では1.1ポイント低下してマイナス17.9となった。欧州委員会は、長期平均をさらに下回ったと説明している。アナドル通信によれば、家計は自らの財務状況を悪く見ており、大きな買い物も減らす計画だという。経済不確実性指数は1.7ポイント跳ね上がって19.8となり、消費者の財務面の不確実性は2025年4月以来の高さに達した。
採用意欲は上向き、販売価格の予想も上昇
全体の流れに逆行して、雇用期待指数はEUで0.6ポイント上昇して98.9、ユーロ圏で0.7ポイント上昇して98.2となった。小売と製造業で採用計画がより確かになったためである。アナドル通信はまた、製造業、小売、建設、サービスの販売価格の予想が大きく上昇し、4業種すべてで長期平均を上回っていると伝えている。
国による差
国別では、オランダのセンチメント低下が最も大きく3.4ポイントだった。ドイツ(0.7ポイント低下)とスペイン(0.5ポイント低下)が続く。イタリアは0.8ポイント上昇し、ポーランドとフランスはおおむね横ばいだった。いずれもアナドル通信の報道に基づく。