黒海のWine Trader号、行方不明の船員7人の捜索続く
· BehindLines 編集部
10月15日木曜日、ルーマニア沖でWine Trader号が炎上した後、船員7人が行方不明となった。BBCとFrance 24は、黒海のこの海域で商船に対する無人機攻撃があったと伝えている。行方不明者の人数はWine Trader号についてのものであり、7人の死亡が確認されたという意味ではない。
BBCによると、同船はサンマリノ船籍のケミカルタンカーで、貨物を積まずにチュニジアからルーマニアへ向かっていた。ドナウ川河口付近では爆発が報告された。ヘリコプターや救助船が投入されたが、荒れた海が捜索を難しくしていた。
船ごとの状況を混同しない
別のケミカルタンカー、Yara J号は前日に被害を受けていた。BBCは同船の乗組員が無事だと伝えている。二つの出来事をまとめて報じる場合も、被害者、発生時刻、救助活動を混ぜてはならない。
ルーマニア大統領は、両船が無人機攻撃を受けたと確認した。モスクワは、軍需品をオデーサへ運ぶ貨物船2隻が攻撃を受けたと述べたが、船名は示していない。この発表からは、ロシア側のいう標的が報道の船と同じかどうかも、それらの船の積み荷の性質も証明できない。
危険にさらされる商業航路
黒海のこの海域を通る海運は、農産物の輸出を含むウクライナの貿易に関わる。船員や運航事業者にとって最優先なのは航行の安全だ。ただし、現時点の情報だけでは、運賃、保険料、輸送量への影響を数値で示すことはできない。
今後は、人命救助、船体の状態、攻撃の責任の特定を、それぞれ追う必要がある。木曜日に報じられた発表だけで、いずれかの問題が解決したとはみなせない。行方不明という状況と死亡確認を区別し、船ごとの証拠を確かめることが引き続き求められる。