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電波望遠鏡LOFAR、低周波の空を極めて深く撮影

· BehindLines 編集部

ライデン大学を拠点とする国際チームが、ELAIS-N1 領域の電波画像を作成した。研究チームは、1.28 GHz 以下では過去最も深い電波画像だとしている。オランダ天文学研究学校の発表を伝える Phys.org によると、研究を率いるのはライデン天文台と ASTRON のポスドク研究員ユルイェン・デ・ヨング氏で、論文は「Astronomy & Astrophysics」誌に掲載が受理された。プレプリントは 2026年11月4日に arXiv に公開された。

画像が示すもの

データは低周波電波望遠鏡網 LOFAR によるもので、115〜168 MHz で 200 時間観測し、データ量は約 400 テラバイト、画像は 80 億画素に及ぶ。一辺 2.5 度の正方形の領域をカバーし、Phys.org はこれを満月の約 25 倍の面積と説明している。解像度は約 10 キロメートル先の硬貨を見分けられる程度で、この領域のこれまでで最良の LOFAR 画像より 20 倍鮮明だという。

著者らは、中心部の感度を 1 ビームあたり約 5.3 マイクロジャンスキーと報告している。これに以前の解像度の低い画像を組み合わせると、約 6万2,900 個の独立した電波源のカタログができる。Phys.org は「ほぼ 6万3,000」と書いている。多くは超大質量ブラックホールに物質が落ち込んで輝く活動銀河核と、星を作っている小さな銀河である。

なぜ重要か

高い解像度は、重なり合う銀河を分離し、ジェットからの放射と星形成に伴う放射を見分けるのに役立つ。電波は塵を通り抜けるため、遠方の銀河での星形成を遮られずに見ることもできる。共著者のレイノウト・ファン・ウェーレン氏は、これらのジェットが周囲とどう影響し合うかを調べる新しい窓が開けたと述べている。

手の届く計算コストに

Phys.org によれば、近年は較正手法の改良で処理コストが 10 分の 1 以下に下がり、全データはオランダの SURF が運用する Spider というプラットフォームで数か月のうちに処理された。データは公開されている。arXiv の論文は、この成果を LOFAR2.0(同アレイの増強計画)や、スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)時代の将来の観測計画の基準と位置づけている。ここで挙げた数値は著者自身のものだ。

出典