ウォール街が急落、ナスダックは調整局面入り
· BehindLines 編集部
前日の大幅高から一転、11月5日(木)の米国株は下落し、人工知能(AI)と半導体の銘柄が相場を押し下げた。CBSニュースによると、ダウ平均は1833ポイント(3.4%)下げ、S&P500は335ポイント(4.4%)安の7354、ナスダック総合指数は1422ポイント(5.5%)安の24315となった。ナスダックは10月の最高値から10%超下がり、「調整局面」に入った。CNBCは、3指数とも2025年4月以来最悪の1日となり、S&P500の11業種すべてが下げたと付け加えている。
挙げられている要因
CBSとCNBCによれば、投資家は民主党が多数を握る議会がデータセンターの建設を遅らせ、AI規制を強めることを懸念している。アルジャジーラは、Data Centers on the Ballotの集計では45件の投票のうち39件でデータセンターを制限する措置が可決されたこと、またUBSの試算では、建設の停止が起きれば2028年に計画される増設能力の約30%が危うくなりうることを指摘している。キャピタル・エコノミクスのジョー・メイヤー氏はこの懸念が引き金になったとみる一方、今回の選挙がAIブームの終わりを告げるかどうかは不透明だとしている。バブルへの不安も重なっている。CNBCはまた、CMEのFedWatchによると、市場は12月9日の連邦準備制度理事会(FRB)による0.25ポイントの利上げを約70%の確率で織り込んでいると伝えた。
売られた銘柄
同じくCNBCによると、エヌビディアは9%下落して時価総額が4400億ドル超減り、年初来でマイナスに転じた。マイクロン・テクノロジーとAMDはそれぞれ17%、コアウィーブは10%、テスラは10.8%下げた。メタは3.9%、マイクロソフトは3.6%、アルファベットとアマゾンは2.2%、アップルは1.5%安で、「マグニフィセント・セブン」の時価総額は合計で1兆ドル超減った。アルジャジーラの日中の数字はこれより緩やかで(ナスダックは4.8%安)、スイスクォート銀行のアナリスト、イペク・オズカルデスカヤ氏が、テクノロジーからそれ以外の業種への資金の移動だと述べたと伝えている。
取引終了後
金曜には下落がアジアに波及した。CNBCによると、韓国のKOSPIは6%超下げて5059.69、日経平均は5.96%安の57434.77で弱気相場入りし、台湾の加権指数は4.51%下落した。ナスダック100先物は金曜の早い時間に約1.7%上昇していた。ブレント原油は情報源によって97〜100ドルで、CBSは前日の約9%の下落の一部を取り戻して2.6%高としている。イランとの戦争やエネルギー市場の正常化をめぐる不透明感は残っている。