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放射線による肺損傷に免疫の手掛かり、マウスで検証

· BehindLines 編集部

10月20日にNature Communicationsで公表された研究は、放射線治療後の肺損傷につながる可能性のある仕組みを調べた。研究チームはマウスのモデルで一部の免疫細胞の性質の変化を観察し、特定のシグナルを遮断すると損傷が軽減することを示した。結果は前臨床段階にとどまり、患者への治療効果を証明するものではない。

免疫細胞の性質が変わる

対象となったのは、自然リンパ球と呼ばれるILCだ。論文のモデルでは、左肺への局所照射に伴い、ILC2型から炎症に関係の深いILC1様の性質への移行が見られた。解析では、インターフェロンβを含むI型インターフェロンのシグナルが関与すると示唆された。Nature Communications

研究を紹介したCity of Hopeは、がん治療中に健康な肺組織を保護する方法の理解を深めることが目的だと説明する。発表ではILC2を肺の保護に関わる細胞、ILC1を有害な炎症を促す可能性のある細胞としている。ただし、同じ研究を説明した発表であり、別の研究チームによる独立した検証ではない。

医療への応用には追加の証拠が必要

論文の要旨は、ヒトの細胞を用いた実験室での結果も報告する。インターフェロンβで刺激すると、ILC1とILC2の比率が変化した。分離した細胞の反応だけで、薬が放射線治療を受ける人の肺を保護すると結論付けることはできない。

マウスではI型インターフェロンのシグナルを抑えることで照射後の損傷が減った。これは治療法を探る出発点だが、ヒトでの有用性と安全性は今後確かめる必要がある。健康な組織を守りながら抗がん治療の効果を維持することが課題であり、この研究だけを根拠に診療を変更することはできない。

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