BehindLines

太平洋で5人死亡と米軍発表、麻薬輸送の公開証拠は示さず

· BehindLines 編集部

米南方軍(SOUTHCOM)は10月27日、東太平洋で船舶を攻撃し、5人が死亡したと発表した。ClickOnDetroitに掲載されたAP通信の記事と、ジャマイカ・オブザーバー掲載のAFP通信の記事が、この軍の発表を伝えている。船が麻薬密輸に関与していたという説明は、軍側の主張である。

発表の出所と確認できないこと

SOUTHCOMは、情報活動によって船と麻薬密輸の関係を把握したとしている。星条旗新聞によると、作戦は南方軍の指揮下で西半球統合任務部隊が実施した。これらの報道は同じ軍の声明に基づく。内容が一致していても、積み荷について複数の独立した調査が行われたことにはならない。

AP通信は、この船が麻薬を運んでいたことを示す証拠を軍が提示していないと伝える。同通信の記事は、Xに投稿された動画について、小型船の後に爆発が映ると説明している。この描写だけでは、乗っていた人々の身元や、船に何が積まれていたかを確認できない。

作戦の背景と法的位置付けの争い

AFP通信によると、麻薬輸送が疑われる船への米軍の攻撃は2025年9月に始まった。同通信は、ドナルド・トランプ氏がこの作戦を中南米の麻薬組織との武力紛争として説明していると報じる。一方、法律の専門家や人権団体はその枠組みに異議を唱え、一連の作戦が超法規的な処刑に当たる可能性を指摘しているという。これは批判する側の見解であり、今回の攻撃について裁判所が下した判断ではない。

AP通信はまた、国防総省の監察機関が5月、標的選定や攻撃の手順が守られたかを調べる方針を発表したと伝える。同通信によれば、この調査は攻撃の合法性を判断するものではない。

10月27日に軍が発表した死者数、疑われる密輸の証拠、作戦手順の検証は、別々の論点だ。死者数の発表を報じても、密輸の主張が証明されるわけではない。また、手順の調査があることから、裁判所が作戦を認めたと結論付けることもできない。

出典