小さな恐竜の顎から、食べ物を推し量る
· BehindLines 編集部
ほぼ完全な頭骨が、恐竜の食べ物を知る手がかりとなった。Infernogallus jamesiは、果肉のある果実を多く食べることに適応していた可能性がある。Stony Brook大学は10月28日に研究を紹介した。査読を経て受理された科学論文は、それより前の10月10日にNature Communicationsでオンライン公開されていた。公開された版には、編集上の修正が加わる可能性がある。
化石に残された情報
論文の要旨は、カエナグナトゥス科に属する小型のオヴィラプトロサウルス類を記載している。骨のつながりが保たれた頭骨により、研究者は、鳥類以外の獣脚類恐竜では珍しい筋肉の配置を復元できる。
著者らは、この配置によって下顎を前後に動かせたと考える。向かい合う隆起が、口の中で柔らかい食べ物を処理する役割を果たした可能性がある。その構造を、現生の果実を食べるオウム類と比較している。
結論が扱うのは解剖学的な適応と、そこから妥当と考えられる食性だ。動物が食べている姿を直接観察したわけではない。出版社のPDFリンクから読める科学論文の要旨。
スキャンから解釈へ
Stony Brook大学の説明では、チームはコンピューター断層撮影を使って頭骨を復元した。口蓋の骨が口の内側へ湾曲し、一部の筋肉の向きを変えていた。
大学は、化石の産地を米国のHell Creek層としている。動物は七面鳥ほどの大きさで、推定体重は約12キログラムだったと説明する。また、頭骨と骨格の一部はRoyal Ontario Museumに展示されているという。
果実と、その先の種子の問題
科学論文の要旨は、提案された食性の特殊化を、被子植物の果肉のある果実が多様化したことと結び付ける。Stony Brook大学は、種子を散布した可能性にも触れる。
ただし、後者は研究上の問いとして残る。論文は、こうした恐竜が果実の広がりに果たした役割は不確かだとしている。柔らかい食べ物に適した顎だけで、植物との関係の歴史全体が明らかになるわけではない。