スコットランドのごみ、埋め立て減少と再資源化を分けて読む
· BehindLines 編集部
埋め立てるごみが減っても、それだけでリサイクルの進展を示すとは限らない。スコットランド環境保護庁SEPAが10月27日に公表した統計では、家庭ごみのリサイクル率は2024年の44.3%から2025年の42.8%へ下がった。差は1.5ポイントとなる。
三つの指標を分けて読む
2025年に家庭から出たごみは231万トンで、前年より0.1%少なかった。家庭ごみの埋め立て量は10.3%減少する一方、焼却に回った量は5.7%増えた。CIWMの専門メディアCircular Onlineも、SEPAの統計を基に同じ変化を伝えている。
これらが示すのは、それぞれ別の側面だ。ごみがどれだけ発生したか、どの程度の割合がリサイクルされたか、他の処理方法にどれだけ回ったかを区別する必要がある。埋め立て量の減少とリサイクル率の低下は同時に起こり得る。埋め立てが減ったという事実だけでは、製品の製造に戻る資源が増えたとは言えない。
対象の範囲で結果は変わる
SEPAによると、スコットランドで2025年に焼却されたごみは、すべての発生源を合わせると1.1%減った。家庭ごみだけで見た焼却量の増加とは矛盾しない。集計の対象が異なるためだ。増減の符号を並べる前に、同じ範囲の統計かどうかを確かめたい。
同庁の方法に関する説明では、家庭ごみには住宅からの収集に加え、住民がリサイクル施設へ持ち込むごみも含まれる。また、焼却の主灰を建設に利用しても、家庭ごみのリサイクル率には算入されないとしている。
公表は最近でも対象年は過去
統計の公表一覧は、2026年10月27日の発表を2025年のデータと対応させている。今日収集されたごみの状況を示す数字ではない。年間の変化を調べる材料になるが、この統計だけで原因や炭素排出の収支までは判断できない。ごみの発生量、リサイクル、最終処理を併せて読み、それぞれの定義を保つことが必要だ。