ドロレス・ウエルタさん96歳で死去 農業労働者の運動を振り返る
· BehindLines 編集部
米国の農業労働運動を代表するドロレス・ウエルタ(Dolores Huerta)さんが96歳で亡くなった。テキサス州の放送局KSATによると、家族が10月28日水曜日、本人の公式Instagramアカウントで発表した。KVIAが掲載したCNNの記事も家族の発表を伝えている。
その歩みは具体的な問いにつながる。立ち退きを迫られる可能性があり、雇用主が代わりの働き手を採用できる状況で、農業労働者はどうすれば自分たちの労働条件に影響を与えられるのか。
長く続く組織をつくる
KSATは、ウエルタさんが1962年にセサール・チャベスと全国農業労働者協会(National Farm Workers Association)の設立に携わったと振り返る。後にUnited Farm Workersとなる組織で、農業労働者の賃金や労働条件を守る活動を行った。
ただし、この歴史は2人の人物だけで説明できない。米国立公園局のデラノ・ストライキに関する資料は、別の団体Agricultural Workers Organizing Committeeに集まったフィリピン人労働者が最初に担った役割を紹介する。彼らは1965年9月にブドウ畑で仕事を止め、その後にNational Farm Workers Associationの組合員が運動へ加わった。
畑の外へ訴えを広げる
歴史資料は、なぜ不買運動が大きな位置を占めたのかも説明している。雇用主は別の場所から働き手を集められるため、地元のピケだけでは十分ではなかった。活動家はそこで、米国の複数の都市で消費者や他の労働組合に支援を求めた。
この戦略は争議を全国の都市へ広げた。運動が持った集団としての影響を理解する手掛かりとなり、すべての成果を1人だけに帰す見方を避けられる。
追悼の予定は今後発表へ
KVIA掲載のCNN記事によると、遺族はプライバシーの尊重を求め、ウエルタさんの生涯をたたえる催しの詳細については後日知らせると表明している。