エレバンの生物多様性会議、約束の実行を点検へ
· BehindLines 編集部
国連の生物多様性会議が10月19日にエレバンで開幕し、国際的な約束が実際に何をもたらしたのかを検討する。アルメニアに集まった参加者は30日まで、2022年にモントリオールで採択され、2030年を目標とする枠組みの実施を議論する。生物多様性条約の事務局によると、今回はその中間点に当たる会議となる。
議論の基礎となるのは、初めての世界規模の進捗点検だ。条約の開幕時の発表では、締約国・地域の約90%が国内目標を設定し、70%超が国別報告書を提出した。一方、各締約国・地域の自己評価で順調とされた目標は半数に届かない。これらは国内での手続きや評価を示す数字であり、十か国のうち九か国ですでに生物多様性が回復したという意味ではない。
国連環境計画の日程では、10月21日に国別報告や、約束の進捗を追う地球観測の活用に関する会合が予定されている。これは協議の予告であり、開催や決定を確認したものではない。
意思表明よりも実施状況を測る
国連環境計画はCOP17を、枠組みの実施に向けた集団的な進捗を初めて世界全体で確認する場と位置づける。代表団は行動を加速するエレバンの道筋についても交渉する予定だ。これは今後の協議事項であり、最終合意が採択済みだということではない。
資金、約束を実行するために必要な能力、協力のあり方などが議題に含まれる。先住民族や地域社会も会議に参加する。併せて開かれる二つの関連会合では、バイオセーフティーと、遺伝資源の利用から生まれる利益の配分を扱う。
成果はこれから決まる
読者が区別すべきなのは、文書に掲げられた目標、そこに投入される手段、そして観察可能な変化だ。日程表や新たな宣言だけでは、生態系の状態を測れない。閉幕時の決定や進捗を追跡する仕組みが、今回の会議の意義を判断する材料になる。開幕段階のCOP17は、その検証を始める場であり、結論を先取りできる段階ではない。