小さな化石が昆虫進化の年代基準を揺さぶる
· BehindLines 編集部
小さな頭部の化石が、大きな進化の年表を見直すきっかけになるかもしれない。ロンドンの自然史博物館は10月29日の発表で、有翅昆虫の起源を年代づけるために長く使われてきたRhyniognatha hirstiの再検討を紹介した。9月18日にScientific Reportsに掲載された研究は、この標本に与えられてきた位置づけを疑問視している。
顎に基づいた同定
標本は約4億800万年前のスコットランドのRhynie産地に由来する。1926年に発見され、残っているのは1ミリメートル未満の頭部の一部だけだ。博物館によると、2004年に示された顎の解釈によって、非常に古い有翅昆虫と認定されていた。
Emma Longが率いるチームは、共焦点レーザー走査顕微鏡で改めて観察した。この方法は、化石の中で区別しにくい構造をデジタルに見分けることができる。
論文要旨では、従来の分類を支えるはずの関節構造が確認できなかったとされる。ただし、比較からは、顎を持つ節足動物の特定の系統に確実に位置づけることもできなかった。
基準の撤回は新たな誕生時期の確定ではない
著者らは、Rhyniognathaを昆虫進化の年代較正点として使うのをやめるよう提案する。較正点は進化系統樹で推定する年代を制約するため、岩石の古さだけでなく標本の同定も重要になる。
要旨は、有翅昆虫の最小年代が約8000万年移動することに触れる。これは化石から確かめられる範囲の話であり、飛行の出現に正確で最終的な年代を与えるものではない。
博物館は、新しい装置で古いコレクションを再検討する意義も強調する。今回の発見は主に、長く再利用されてきた同定の確かさに関わる。年代の指標としての利用が疑われても、この動物の正体そのものは未解決のままだ。