NASA、ガンマ線バースト観測衛星スウィフトの運用を終了
· BehindLines 編集部
米航空宇宙局(NASA)は、宇宙で最も激しい爆発を監視する主要な手段の一つだったニール・ゲーレルス・スウィフト天文台の科学ミッションを終了した。NASAは10月23日付の記事で、この望遠鏡が10月20日に最後の観測を行ったと明らかにした。数週間以内に大気圏に再突入して燃え尽きる見通しで、SpaceNewsは11月の再突入を見込んでいるが、これはあくまで推定だ。
原因は物理的なものだ。スウィフトは現在、高度275キロ未満を周回している。この高さでは上層大気の抵抗が大きく、観測対象に向けて姿勢を安定させることができない。大気を膨張させる最近の太陽活動が、高度の低下を早めた。衛星には自力で軌道を引き上げるエンジンがない。民間企業Katalyst Spaceの機体「LINK」による救出の試みも中止された。SpaceNewsによると、姿勢制御の問題が続いたため、機体は天文台に取り付くことも押し上げることもできなかった。
スウィフトは2004年11月20日に打ち上げられた。主要ミッションの期間は2年の予定だったが、20年以上にわたって運用された。役割は、大質量星の崩壊や中性子星の合体に関係する、ごく短い閃光であるガンマ線バーストを見つけ、数十秒のうちに発生源へ向きを変えてX線と紫外線で観測することだった。NASAのまとめによると、2000回以上のガンマ線バーストと1400個以上の超新星を観測し、そのデータは約7000本の科学論文に活用された。名前は、かつての主任研究者ニール・ゲーレルス氏にちなむ。
何が変わるのか。スウィフトは学界全体の「見張り役」だった。重力波やニュートリノの検出器が現象をとらえると、その素早い警報によって地上の大型望遠鏡が観測の準備を整えることができた。その退場は、複数の種類の信号を組み合わせる「マルチメッセンジャー天文学」に空白を残す。NASAは、宇宙の現象にすばやく対応する別の方法を探るとともに、運用中のミッションを活用して一部を補うとしている。
一般の人々にとって、再突入による危険は、同じ規模の多くの衛星と同様に低いとされる。ただ、正確な日時と落下地域は直前にならないとわからない。スウィフトが残したデータの記録は、引き続き世界中の研究者が利用できる。