百度とFreenow、ロンドンで自動運転タクシー披露 2027年の乗車目指す
· BehindLines 編集部
米配車大手リフト傘下のFreenowと、中国・百度(バイドゥ)の自動運転タクシーサービス「Apollo Go」は10月22日(木曜日)、ロンドンで百度の第6世代自動運転車「RT6」を公開した。US Newsが掲載したロイター通信の記事によると、両社は2027年に英国の首都で運転手のいないサービスを始めたい考えだ。
試験走行は今夏に始まった。百度の発表によれば、車両は7月28日からロンドン北西部のブレント区で、市街地と郊外の道路を走っており、車内には安全担当の係員が乗っている。Apollo Goが車両と運転ソフトを提供し、Freenowが現地での運営を担う。一般の乗客を乗せるには、まだ当局の承認が必要だ。両社はロンドン交通局(TfL)や、この分野を担当する政府機関「コネクテッド・自動運転車センター」と協議している。
Freenowの英国責任者ダニー・オゴーマン氏はロイターに対し、ロンドンは減速用の段差が多く、道幅が狭く、時速20マイル(約32キロ)に制限された道路が数多くあるため、試験の場として有益だと説明した。運用ルールが近く示されるとの見通しを示し、今後1〜2年で数十台規模の車両を想定していると述べた。Investing.comは、具体的な開始日はまだ決まっていないと伝えている。
背景として、ロンドンは各社が競い合う実験場になりつつある。ウーバーと英国のWayveは9月、安全担当の運転手が同乗する自動運転タクシーのサービスを市内で始めた。ウェイモは年内に完全な無人運転サービスをロンドンで提供することを目指している。百度にとって英国は、左側通行の最初の市場である香港での経験を生かす場となり、ソフトウエアの調整が求められる。
何が変わり、誰に影響するのか。当初、自動運転タクシーがアプリの運転手に取って代わるわけではない。Freenowは、自社の配車サービスにすでに登録されている認可タクシーやハイヤーと並んで走らせると説明している。利用者にとっては、サービスは当面一部の地区に限られる見込みだ。行政にとっては、中国企業が設計した車両を日常の交通サービスの中でどう監督するかが課題となる。欧州では安全性や走行データの扱いへの関心が高まっている。