BehindLines

金正恩氏、新鴨緑江大橋を渡り丹東を日帰り訪問

· BehindLines 編集部

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は10月24日(土)、事前の発表なしに中国の国境都市・丹東を訪れ、1日だけの訪問を行った。CNNによると、金氏は丹東と北朝鮮の新義州を結び、供用が始まったばかりの鴨緑江の新しい橋を通って中国に入った。コリア・タイムズによれば、北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)がこの訪問を伝えたのは翌日になってからだった。

金氏は今回、習近平国家主席とは会っていない。応対したのは、中国人民政治協商会議の主席で、共産党指導部の序列4位にあたる王滬寧氏だった。同紙が引用したKCNAの報道によると、王氏は習氏からのあいさつを伝え、習氏に代わって宴会を催した。金氏は両国の協力を発展させる決意を表明し、朝鮮戦争の記念施設を訪れて花かごを供えたほか、地元の工場も視察した。妹の金与正(キム・ヨジョン)氏と崔善姫(チェ・ソンヒ)外相が同行した。

訪問の時期にも意味がある。10月25日は、1950年から1953年の朝鮮戦争に中国軍が北朝鮮側で参戦した記念日で、中国はこの戦争を「抗米援朝戦争」と呼んでいる。CBSニュースは、2025年9月に北京を訪れて以来、約1年ぶりの訪中だと伝えた。

橋そのものも経済的なメッセージを帯びている。京郷新聞は、全長約3キロ、片側2車線の4車線のこの橋が10年以上待たされた末に今月開通したと振り返り、橋が両国をしっかりと結びつけるとの金氏の発言を伝えた。中国は北朝鮮にとって群を抜く最大の貿易相手国であり、その取引の大きな部分が丹東を経由している。

何が変わるのか。北朝鮮にとって今回の訪問は、中国との関係が温まっていることを示し、国連制裁の枠内で道路を使った貿易を増やす道を開くものとなる。韓国メディアが引用する専門家の間では、ネット上で広がっていた金氏の健康をめぐる根拠のないうわさを打ち消す狙いもあったとの見方が出ている。韓国、日本、米国にとっては、中国が依然として北朝鮮の主要な後ろ盾であることを改めて示す出来事だ。訪問の終了時に、具体的な合意は発表されなかった。

出典